スポンサーサイト

--.--.-- --:--|スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

銀色の(仮題)前編 SS

2012.11.25 19:43|図書館戦争。
こんばんは

長らくご無沙汰しております。
やっとSS更新でございます(汗)
といっても結局なかなかラストにたどり着かないため、出来上がった部分のちょっと区切りのいいところで一度UPしていまうという暴挙にでることにしました……
なので今回は前編になります。後編で完結します。
最初は一話でいこうとしていたくらいなので短いかなぁと思いますがあんまり予告ばかりでお待たせしているのもあれなので……
後編もあまり遅くならないように頑張ります……!

そしてもうそろそろカウンターが6桁に突入しそうであるという……!
こんな不定期にぼつぼつと更新しているにもかかわらず拙宅に遊びに来てくださり本当にありがとうございます!!
自己満足の塊の駄文ばかりですが、少しでも楽しんでいただけたらと思って書き続けております。
またこんな風にのろのろと書き続けていきたいと思いますのでゆっくりとお付き合いいただけたら嬉しいなと思います。
記念になにかやりたいなーと思っているのですがなかなかいい案が浮かびませんね(苦笑)
もし、もしなにかリクエストなどありましたらぜひ><



それでは、堂郁夫婦期間で図書館で事件が……!よろしければ追記よりどうぞ^^*




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・






倉庫整理の季節となった。


業務部の最も忙しい時期だったが、戦争のような倉庫整理期間も昨日で終了し、今日から通常業務だ。
しかし「通常」とはいっても休館中で来れなかった分の返却、貸し出しが一気にくるのでまだ業務部の"戦争"は終わらない。



さてそんな中、特殊部隊にも倉庫整理の報告書が回ってくる。
その報告書で気になる点が一つ。

ーーー紛失図書が多い。


業務部のほうでも気づいているらしく、報告書に紛失図書のリストが綴じられていた。
前に紛失図書が多かったときは当時の館長が持ち出していたのだが、リストを見る限り突っ走った行政派などではないようだ。
紛失した図書たちは高価な研究書の類いであり、どちらかというと郁が『ブラッディ笠原』と名づけられた例の窃盗事件を彷彿とさせる。

ただ今回はどうやって持ち去ったのかが不明である。
ICチップを切り取ったのかはたまた他の方法か……


一番のネックは倉庫整理はスパンが長いので犯行可能期間も長いということだ。
さらに研究書はあまり利用されることがないため紛失に気づきにくく、盗まれた時期の特定が難しい。
例え時期を特定できたとしても現行犯逮捕しかできないため、最近の犯行でしかもまだ続くようでなければ逮捕はまず無理と言っていいだろう。


堂上がコーヒー片手に考え込んでいると自分もその報告書を読んだらしい小牧が難しいねとつぶやいた。


「警備と言っても現れるか現れないかわからない犯人のために人員を割いてる余裕はないしな」

「だからといって放置もできないだろう?」


議論に入りそうになったところで手塚が出勤してきた。


「おはようございます」


折り目正しく軽く頭を下げた手塚に挨拶を返す。


「何かあったんですか?」


小牧と堂上の様子から感じ取ったのだろう。
問いかける手塚に答えようと口を開いた時、


「おはようございます!」


いつも元気いっぱいな声が事務室に響いた。


「おはよう笠原さん、いいタイミングだね」


クスクスと笑った小牧に郁がきょとんとした目を向ける。


「ちょうどいい、笠原。このあと朝礼で話があるだろうが先に話しておくことがある……




+++




「倉庫整理の報告書が各班長にいってるはずだ。気がついているだろうが紛失図書の量が問題になっている」


朝礼で通常の連絡があった後、玄田が切り出した。


「業務部から警備の要請が来た」


要請を受けるような言い方をした玄田に質問の手が上がる。


「しかし、また犯行に及ぶとは限らないのでは?」


多くの隊員が思っているだろう質問には緒形が返答した。


「紛失時期の詳細はわからんが、いくつかは大ざっぱにわかっているものもあった。その時期から推測するに定期的に盗まれていることが推測されるし、同一犯であることはほぼ確実だろう……たぶん小遣い稼ぎだ」


全員が苦い表情になったところで玄田が引き継ぐ。


「これだけの冊数で成功しているんだ、欲が出る。ホシは一ヶ月以内に現れるだろう。よって本日より堂上班を研究書書架の特別警備にあてる。以上!」


閲覧室で警戒されないよう警備する場合、線が細い人員の多い班が選ばれるため大抵この3班になる。


倉庫整理の結果が出たのは今朝だったため臨時会議や班長会議を開くことが難しく、朝礼での発表になった。
よってこれから早急に警備計画とシフトの調整をしなければならない。
他班とローテーション警備ではないのはいつかと同じく体格的に堂上班が最も閲覧室警備に適しているからだ。
堂上は小牧たちに指示を残して調整に入った。





+++





警備を始めて一週間が過ぎた頃。


柴崎が返却図書を書架に戻すついでに研究書架に立ち寄ると一人の青年が本を探していた。
一般利用者かとしばらく様子を伺っていたが手に取る本の内容にあまりにも統一性がない。
気づかれないようにしばらく観察していると手塚が柴崎に気がついた。
目線で呼ぶと柴崎は手塚と入れ替わりで立ち去る。

堂上を探しそれを知らせ、特徴を伝えると柴崎は業務に戻った。




郁が入口へ続く閲覧室のほうで書架整理をしていると堂上がやってきた。
堂上の表情からついに何かあったか、と背筋が自然に伸びる。


「まだ確実ではないが手塚が張ってる。大学生くらいでグレーのプリントTシャツにジーンズ、黒のハンプ地のショルダー」

「はい」


郁は出口付近で逃走を防ぐために待機しているのだが、実際に閲覧室から本を持ち出さなければ手は出せないし、他の利用者を巻き込むわけにはいかない。
逃さないように気合を入れ直す。


「警戒しとけ」


確保要員の堂上も閲覧室のほうで待機する。
堂上はそれとなく郁から離れたところで作業を始めた。



と、インカムに手塚から連絡が入る。


『研究書を1冊、銀色のビニール袋に包んで鞄に入れ出口に向かっているようです。気づかれていないようなので引き続き追います』


このままICチップがついた貸し出し処理済みでない本を閲覧室から持ち出そうとすれば出口でブザーが鳴るはずである。
それなのに一体どうやって持ち出すつもりなのか。

その青年は犯人ではないのだろうか……
しかしそうすると行動が不可解だ。


……とにかく、ブザーが鳴ったとしても鳴らなかったとしても捕まえる。


郁が考えればいいのは犯人が逃走を図ったときの対処だけだ。
考え事をしていたせいでミスをするなどということは防がなければならない。

気合いを入れ直したとき堂上に聞いた特徴と一致する青年が現れた。
少しして後ろから手塚が合図を送る。
青年は今までの犯行が成功しているからか周囲にあまり気を配っていないらしい。


そのまま何食わぬ顔で出口ゲートに青年が足を踏み入れた。
ぴりっとした緊張感が郁の身体を走り抜ける。


———そして青年がゲートを通りすぎても警告音は鳴らなかった。


通り過ぎた瞬間に青年のほうへ足早に向かった堂上に続く。



「すみません、」


堂上に声を掛けられ振り返った青年の顔には若干警戒の色が浮かんでいた。


「大変申し訳ありませんが、鞄の中を見せては頂けないでしょうか」


言葉も口調も丁寧だが抑える気のない威圧感に青年も犯行がばれたと悟ったらしい。
予測通り踵を返し走り逃げようとする。

郁は青年が踵を返すと思った瞬間走り出していた。
堂上も他の隊員に連絡を入れつつ続く。

幸い廊下には利用者がほとんどいなかったため走りやすい。


……遅い!!


体格はあまり良くないと思ったが見た目通りさほど運動が得意でないらしい。


「止まりなさいっ!!」


逃げてる者にそう言ったところで素直に聞くわけもなく、青年は走り続けた。
体力もあまりないだろうに無謀にも少しスピードを上げたようだ。
仕方ない、と郁はグッとスピード上げて一気に追いつく。


「止まらないとこかす!」


隣に並ばれた青年はギョッとして一瞬郁を見たが振り切ろうとがむしゃらに腕を振った。
もう体力も限界なのだろう、むしろスピードが落ちる。
これならなんとか廊下で確保できそうだ。

警告に従わないとわかったので遠慮なく足を引っ掛けた。
鈍ってきた足を無理やり動かしていた青年は呆気なく転び床に手をつく。
その手を後ろに回して束ねたところで堂上が追いついた。


「よくやった」


堂上は一言郁に声を掛けるとインカムで確保の連絡を入れた。


「連れてくぞ」


そうして体力も使い切り逃走意欲もなくなった青年を引っ立て取り調べ室に向かった。









つづく。





展開早すぎですね(汗
でもこのビニール袋、けっこう本当なんだそうです。
絶対にやって欲しくないですが……
あと朝郁ちゃんが堂上さんの後に出勤してきたのは、堂上さんが今日は倉庫整理の報告があがるとわかっていたので早めに出勤した(ということにしておいてください←
ちなみに一応(途中からではありますが)夫婦設定のときはいつも「堂上」は「篤」としているのですが、今回こいった出だしなのでちょっと違和感があったのと、別冊IIでも「堂上」は「堂上」のままなのでそうしました。

スポンサーサイト

テーマ:二次創作
ジャンル:小説・文学

コメント

非公開コメント

08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
自己紹介。

誠

Author:誠
趣味 読書
好きな作家 有川浩先生、畠中恵先生などなど
ちなみに図書館戦争(特に堂郁)をこよなく愛してます。

亀更新中

アクセス解析済み

web拍手。

ただいまお礼SS2個UP中。

最新記事

カテゴリ

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

訪問者様数。

キリ番受付中です! ぞろ目、語呂合わせ、キリのいい数字、ニアピンなど よかったら一言リクエストなどありましたらよろしくお願いします!

現在の訪問者様数。

現在の閲覧者数:

時計。

お世話になっております。

私的なリンク。

メールフォーム。

名前:
メール:
件名:
本文:

愛する作品たち。

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

検索フォーム

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。