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銀色の(仮題)後編

2012.12.14 00:40|図書館戦争。
えー前編の糖分0を突き通すつもりだったんですが私の頭が足りなくてですねいつもの風なSSになってしまいました……
そしてラストにめっちゃ時間がかかった上に分量少ないという……
見切り発車はやっぱりよくないですね、当初と全く方向性が違っちゃいましたorz
しかも日付前にUPできないし(´・ω・`)



それでは、「銀色の」後編です。
よろしければ追記よりどうぞ!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・







青年の名前、学校、住所、電話番号など一通り聞き終わったところで気になる犯行方法だ。
もう逃げられないと悟った青年はそれからぼそぼそとだが素直に話し出した。



インターネットを見ていたら家電量販店の銀色のビニール袋にICチップのついたものを入れればゲートで反応しないという記事を見つけた。
本当か嘘か知らないが実際に成功したというコメントもあり、ちょうど小遣いを補充したかったので自分もやってみることにした。
しかし家電量販店のようなセキュリティの強い場でやる勇気はなかった。
なので万引きなどに対するそういった警備が薄く、いざとなれば間違えたなどと言い訳のしやすい図書館で実験してみることにした。
やって見たらなんと大成功。
それから調べてみると高価な研究書などは万引き品でもそれなりの価格で買い取ってくれることがわかった。
あんまり頻繁にやって警備が強化されては敵わないと、どうしても必要なときにだけそうやって小金を手に入れることにした。



……これが青年の供述を要約したものである。






「嫌ですねーこういうの」


郁はずずっとお茶をすすりながら溜め息をついた。


「もちろん人によるんだろうけど、大して金に困ってないくせに楽して小金を手に入れたいから犯罪を犯すってことに抵抗があまりなくなってきてるのかな」


インターネットなどで簡単に犯罪に触れることができ、手段も探せば公開されていたりする。
大勢がその記事を閲覧でき、それについて話し合ったりできるため、中には『やってみた』などと言い出す輩もでてくる。
そうすると信憑性も高いように感じてしまうのだろう。実際、成功もしている。


「そういうことをする奴の頭も良くなってきていろいろ計算もするようにもなったしな。———本当に頭の良い奴はこんなことするわけがないが」


学歴社会のお陰で勉強がそこそこできて、ある程度頭があるからより悪質だ。


「しかもこれは対策が難しい」


この手口ではビニール袋にいれるという動作を警戒しなければならないが、そんな監視されているような状態では快適に図書館を利用してもらえなくなってしまう。
小牧も思案顔だ。


「書庫に降ろすわけにもいかないし」


書庫の本は請求しなければならないので敷居が高いと感じる利用者も多い。
堂上は眉間を揉みながら言うがそう簡単に皺はなくなってくれなさそうだ。


「本単体に対するセキュリティの方法を変えるしかなさそうですが……」

「しかしすべての蔵書に処理するとなると時間も金もかなりかかる」


手塚の案も貧乏な図書隊では難しい。
どうしたものか、と郁も頭を捻るが当麻事件のときのようには閃いてくれないようだ。

今頃玄田など上層部で同じ議題に頭を悩ませているのだろう。


「それにしても今回もお手柄だったね、笠原さん」


重い空気を払拭するように小牧は爽やかな笑顔を郁に向けた。


「こいつの脚が一番派手に活躍するのは捕り物んときだからな」


苦笑気味に堂上にぽんぽんと頭を撫でられてつい頬が緩む。


「手塚もよく気づいてくれたな」


手塚は自分にも話が回ってくると思っていなかったらしくわずかに動揺してるようだ。
普段澄ましている分そのちょっとの変化が面白い。


「いえ、あれは柴崎が……」

「その柴崎とお前がうまく連係してくれたからだろうが」


手塚は堂上にがしがしと頭を撫でられ照れて少々顔が赤くなっている。


「あ、ありがとうござい……ます」


珍しい手塚の照れ顔にニヤニヤとしているとギッと睨まれてしまった。


「……あとで柴崎に報告しとこー」


聞こえるように独り言をつぶやくと手塚がカッと目を剥き詰め寄ってきた。


「なっ!?っお前なんかいつもにやけた顔晒してるくせに!」

「はぁ!?あたしがいつにやけた顔なんてしたって言うのよ!」

「いつもだよ、いつも!ついっさっきだってだらしない顔しやがって!」

「だらしないって何よ!そんな顔してないわよ!」


「二人ともうるさいわ!下らんことで騒ぐな!」


二人ともさっき撫でてもらったところに拳骨が落ちた。
痛みに声もなく揃って頭を抑える。


「笠原、人のことをからかうんじゃない」


一体お前はいくつだとでも言いたげな視線にムッとする。


———篤さんだって人のこといつもからかって遊んでるくせにっ……


「何か言ったか」


郁の心を読んだかのようにタイミング良く通り過ぎたと思った視線が剣呑な光を帯びて戻って来た。


「いーえ何も言ってませんよっ」


郁がつんと顔をそらすとこれ見よがしなため息が聞こえた。


「手塚、お前もな」

「……はい、すみませんでした」


動揺していた上に柴崎の名が出たからといって冷静さを失った自分を恥じているのだろう。

堂上の呆れた表情もそれなりに痛いが、小牧の微笑ましいものを見るような笑みに今さらながら郁も多少羞恥を覚えた。






+++






「で、お前はあのときなんて言ったんだ?」


にやにやとこちらを眺めながら問う篤に苛立つ。


「何も言ってないってば」


ほら、そうやって人のことからかって遊んでるじゃない。そうは思っても口に出したらどんな反撃がくるかわからないので黙るに越したことはない。……黙秘しようとしても結局正直に言ったときと同じような結末になる、むしろ悪化するだろうというのはわかっているのだが、いかんせん郁も勝ち気な性格だ。


「ほぉ……俺には『人のことはからかって遊んでおいて』といったような言葉が聞こえた気がしたんだけどな」

「嘘、口に出てた!?」


反射で叫ぶと篤はニタリとさらに笑みを深め、鎌をかけられていたと知る。


「さいってー……」


ジト目で睨んでも全く効かないどころかなんとも楽しそうだ。


「ほら今だって。篤さん人のこと言えないじゃない」


しっかりばれているのだったら抗議させてもらおう。
郁はそういうことで篤より優位に立てることが少なく、いつも悔しい思いをしているのだ。



「俺が郁をからかう分には愛がこもってるからいいんだよ」




「………………………………は?」

「それに郁がかわいいのが悪い」


篤は呆けた郁の鼻にちゅっとキスするとなんとも満足気に笑った。


コノヒトダレデスカ……


一体急に何を言い出すのかという思いもあるのに、じわじわと頬に熱が集まってきているのを感じる。


「篤さん……酔ってる?」

「風呂上りのビール一缶で酔えるか、お前じゃあるまいし」


普段あまり直球で愛だのなんだの言うタイプじゃないくせにこういうときにぽろっと言うもんだから性質が悪い。
———そして毎回似たような反応を返してしまう自分にも腹が立つ。

郁はむすっと膨れて体育座り状態で丸くなった。


「あたしで遊んでるよね」

「かわいがってるんだ」


今日はとてつもなく機嫌がいいらしい。


「だからあんまり手塚をからかって遊ぶなよ?」

「……んー」


あまり納得はいっていないが。


「実際感情が表情に出やすいお前が言えたことじゃないんだしな」

「う……それは多少自覚してる」


そう言うと篤はぐしゃぐしゃと髪をかき混ぜてきた。


「まあ、直す必要もないが」


篤の含みのない笑顔に郁の頬も緩む。


「ほら、今日はもう疲れただろう。明日もあるんだからもう寝るぞ」

「はーい」


ちょうど飲み終わったらしいビールの空き缶を片付けてきた篤と布団に入る。




いろいろなものを乗り越えて変わったものと、変わらないもの。
これからもその全てを抱きしめて




———おやすみなさい









fin.




事件解決できてないし、なんか違う方向行ったし、まとめ方も……
リハビリしますorz


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テーマ:二次創作
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誠

Author:誠
趣味 読書
好きな作家 有川浩先生、畠中恵先生などなど
ちなみに図書館戦争(特に堂郁)をこよなく愛してます。

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