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Born* SS。

2012.07.18 23:13|図書館戦争。
ご訪問、拍手ありがとうございます。

またまた激しく不定期な感じですみません……
なんとか書き上げましたよ!

今回の題材は完全に未体験だったのでいろいろ調べながら書いたのですが……間違ってたら本当にすみません……
是非ご教授下さいませm(_ _)m
わりといつもの感じと違うような話ができあがりました。
有川先生の言葉をお借りするなら、わたしライブ派なのでどういう話になるか書いてみないとわからないんですよね(汗)
まあまた時間をひねり出して(夏休みとか存在しないことが確定orz)かなり不定期になるかと思いますが、頑張って更新しようと思います。
またゆっくりお付き合いいただけると幸いです。



それでは、堂郁夫婦で妊娠の話です。
よろしければ追記よりどうぞ!
※妊娠とかダメな方は回避してください。




そういえば、パソコンでこのテンプレートだと右サイドカレンダー下のTwitterボタンからわたしのアカウントに飛べたりするようです(◎_◎)!
バカなことばかりつぶやいてますが、よろしければ(笑)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





公休日、いつもの起床時間よりかなり遅い時間に目覚まし時計が朝を知らせた。
もぞもぞと動いた布団からにょきりと伸びた手がそれを止める。

一瞬の間を置いて片方の固まりがむくりと起き上がった。


篤は一度大きな欠伸と伸びをすると、起きてこないもう一つの固まりを見下ろす。


「郁、朝だぞ」


仕事柄、寝つきも寝起きもに良く、体力もあるため多少夜更かししても基本朝起きれるはずなのだが今朝の郁は珍しくすぐに起きてこない。
それにここのところ郁は1、2週間微熱が続いていたため昨夜は早く休んだのだ。

布団から覗くさらさらとした髪に指を絡める。


「いーく。……こら」


ぺちっとでこを叩けば郁がうーんと唸る。
やはりまだ少し体温が高い気がしたので、額に手を当てて確認してから体温計を持ってくる。
37度5分というところで、もともと基礎体温の高い郁にしたら微熱程度だ。

最近台風や梅雨のお陰で急激な温度変化があったから体調を崩したのだろうか。
まだ薬は飲ませていない。

薬を飲ますにしても、このまま寝かせておくにしても、体力が落ちているだろうから食欲がないということでなければ朝ごはんを食べさせておかなければならない。


「郁、起きられるか?」


軽く揺すってみると郁はゆっくりと目を開けた。


「ん……あつしさん?」


おはよ、と微睡みながら微笑む郁に挨拶を返して火照った額に唇を落とす。


「まだ熱あるみたいだけど、怠くないか?」


何度か訊かれたので37度5と答えると郁が眉を寄せた。


「怠い感じはする……」


今日は寝てろ、と言いつつとりあえずなにか飲み物でもと立ち上がったときにふとカレンダーが目に入った。


「……なあ、郁」


篤が戸惑った風に声を掛けると起き上がった郁はなに?と首を傾げた。


「お前……アレちゃんときてるか?」


若干言い辛そうに篤が言うとすぐに理解できなかったのだろう郁が一拍置いて目を見開いた。


「なに言って……」


そこまで口に出して気がついたのだろう。
真剣な表情になると呆然とつぶやいた。


「1週間以上ズレてるかも……」


心当たりは十分にある。
教育隊の指導も終わり、そろそろ子どももいいなと思い始めていたのだ。


「とりあえず午前中に病院行くぞ」

「で、でも違うかもよ!?」

「違うかもしれないけど、本当かもしれないだろ?」


いきなりのことで戸惑う郁の気持ちは篤の想像以上だろう。


だが、


「俺たちの仕事は普通の仕事じゃない。本当に子どもができていたのに気づかずに訓練や襲撃で失うということもあるんだ」


せっかく授かったかもしれない命をそんな風に失いたくはない。


「わかった」


郁は少し緊張した面持ちで頷いた。
篤は真剣な表情をふと緩めるとベッドに腰掛けて郁の頬を指の背で撫で、目を合わせた。


「できてたら喜べばいいし、できてなかったら二人きりでいられる時間が少し伸びたんだと思えばいい。変に気負わんでいい。それに他に原因があるかもしれないだろう?」


こういうことはゆっくりでいいんだと言うと郁の表情も緩んだ。


「そうだね。……なんか落ち着いたらお腹減っちゃった。ご飯作るね」


いつもより幾分か慎重な動きに笑みが零れる。

郁の跳ねるような元気な動きも好きな篤にはちょっと残念な気もしたが、喜ばしい事態だ。


「手伝うよ」




+++





二人で作った朝食を食べたあと、電話で予約をいれておいた産婦人科へ向かった。

少し緊張した面持ちの郁を送り出した篤は病院へは入らず、近くで暇を潰すことにする。



しばらく本屋に行ったり消耗品を買ったりして時間を潰していたら携帯に連絡が入った。


『終わりました。どこへ行けばいいですか?』

『近くの公園で待っててくれ』


郁のメールに短く返事を打つと急いで郁の元に向かう。


公園に着くと郁は篤を見つけて晴れやかな笑顔を見せた。

郁の表情に安心した篤もつられて笑顔になる。


「どうだった?」


表情でだいたい予想はついたが、郁からちゃんと聞きたくて問いかけた。


「二ヶ月だそうです」

「そうか……」


ほっとついた息に乗せた言葉は囁くように。

きゅっと郁の手を握る。


「よかった」


いろいろと言いたいことがが頭の中をまわってそんなありきたりな言葉しかでてこない。
言葉のかわりにとでもいうようにただ郁の柔らかな髪を撫でた。


「なんかまだあんまり実感湧かないけど」


郁は下腹部に手を当ててはにかんだ。


「そりゃそうだろう……俺もだ」


二人でゆっくり親になっていけばいい。


「帰ろう。いろいろ報告しなくちゃいけないしな」


それに仕事のことなど考えなければならないこともたくさんある。


しかしそんな少しの不安も胸に溢れた喜びが笑顔に変えた。





+++





ーーー……それからの篤はとにかく煩かった。



「笠原っ!そんな重いものを持つな!」

「大丈夫です!」

「大丈夫じゃないっ!」


郁が少しでも重い物を持ったり走ったりしようとするとどこからか篤が現れて止め、そんな篤を見ていた周りの小牧や手塚も事前に止めるようになった。
最初は小牧も呆れて篤を諫めようとしたが「じゃあお前はどうなんだ!?」と訊かれて何も言えなくなってしまったようだ。


「笠原ぁ!走るな、アホぅ!」


また郁が少し走ろうとしたところ、後ろから腕を捕まれて止められた。


「っだって……!」

「だってもくそもあるか、バカ!」

「アホとかバカとか、そこまで言わなくてもいいじゃないですか!」

「ならちょっとは学習しろ!」


郁も負けてはおらず、何度か喧嘩にもなったが篤に真剣に頼まれてからは少しは自重しようという努力はしているようだ。


もちろん職場どころか家の中でさえ、


「郁、俺がやるからお前は座ってろ」

「そのぐらいできるから大丈夫だよ!」

「だめだっ!お前は危なっかしいから動くな!」

「なっ!このくらいで転けるほどドジじゃなもん!」


職場以上に郁に安静にさせておきたがった。

確かにつらい時期にはよく気がついてずいぶんと楽だったが、安定してからもここまでまとわりつかれるといい加減うっとうしくなってしまう。


ついにキレかけた郁は柴崎に相談して、なんとか篤も落ち着いたがそれでも今まで以上な過保護は続いた。



「まあ、産まれちゃえばきっと落ち着くでしょうからそれまである程度我慢することね」


と、郁も柴崎に苦笑してなだめられた。



篤はもちろんのこと、仕事の采配などでは隊長の玄田を始め緒形など、小牧や手塚、柴崎もさまざまなところで支えてくれる。
みんな不安もなにもかも賑やかさで吹き飛ばしてくれた。


———安心して産まれておいで


この人たちの中でなら絶対に大丈夫。

しっかりと真っ直ぐ育ってくれるだろう。



まだ見ぬ我が子にたくさんの笑顔を……









fin.



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テーマ:二次創作
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誠

Author:誠
趣味 読書
好きな作家 有川浩先生、畠中恵先生などなど
ちなみに図書館戦争(特に堂郁)をこよなく愛してます。

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